Vol.1 からだのサビをとる

1.抗酸化食品

2.活性酸素を退治する

3.呼吸体操のすすめ

1.抗酸化食品

温故知新という言葉があるように、昔の健康生活の知恵を振り返ると同時に、その知恵を現代の生活科学に利用する必要がある。

特に栄養や食事については、昔から伝統的な健康上の知恵が多い。例えばインドにおいてベジタリアンが多いのは、伝承された生活のしきたりであり、健康生活の予防医学と考えられる。そして野菜やウコンは、抗酸化食品の代表例であり、ポリフェノールの宝庫でもある。 

 

2.活性酸素を退治する

私たちの体内では、食事によって栄養素を取り込み、酸素によって燃焼させ、エネルギーを生 み出している。これによって生命を維持し生活している。

しかし栄養素を燃焼させると、同時にサビやカスが発生する。これが活性酸素である。フリーラジカルともいわれ、生活習慣病発生の根源ともいわれている。

活性酸素が出てくるのは、人体生理学の必然の代謝原理であり、止むをえないことである。それで野菜や果物の抗酸化食品を摂取する必要がある。たとえば、ウコンという根菜がある。代表的なインドカレー料理のターメリックの源である。

インドの通常料理はカレーであるが、その食効果はターメリックの抗酸化効果であり、体内の還 元作用である。ウコンや野菜にかぎらず、インドにおける抗酸化食品の摂取は、世界の驚きで、“ がん ”最低発生率の国である。  

日本においても、沖縄などでの栽培が盛んとなり、健康産業に一石を投じた。しかし効果は芳しくないようであるが、伝統医学の知恵を示すきっかけになったと思われる。インドという風土と体質を参考にして、ウコンの効果を検討すべきだろう。必ずしも、インドと日本が同じ効果を出すとは思えないようである。しかし伝統的な習慣とウコンの素質の中に、健康生活の知恵を含んでいることは間違いないようである。 

 

3.呼吸体操のすすめ

練功のような軽い運動強度の動作や運動時には、多くの活性酸素の発生は見られない。競技スポーツのような激しい運動強度の時には、活性酸素の発生が多い。これが体内で悪いことをしないように予防するためには、抗酸化酵素の働きと同時に抗酸化食品の摂取に努めなければならない。競技者の体がボロボロになっている原因のほとんどが、この活性酸素のなせることであろう。

私たちが健康づくりを志向するならば、この活性酸素の還元化と、少ない活性酸素発生の軽い呼吸体操に努めなければならない。それが生活風土・環境と共に健康体操・練功の意義である。練功を毎日習慣化し、体のサビを出さないことである。

特に高齢者は、ベジタリアンと呼吸体操の習慣化が理想かもしれない。こうした提言の効果は今後の長寿学研究に待つしかないだろうが、伝統的な“医食同源”の知恵を参考にしながら健康生活を送りたいと祈願する。